概要
代理通話(共有回線アピアランス)の設定では、自分に代わって他のユーザーや共用エリアの電話機に通話権限を割り当てることができます。通話権限が割り当てられると自分の代わりに、通話に応答したり発信したりすることができます。
例:社長が通話権限を秘書に割り当て、秘書が社長の代わりに電話に応答したり発信したりする
代理通話が運用に適しているかご不明な場合は、「通話ルーティング方法の比較」をご覧ください。
注:代理通話に割り当てられた電話機は、代理通話が設定されたときや代理通話に関する設定が変更されたときに複数回再起動します。
この記事では、次の用語を使用します。
用語名 | 説明 |
---|---|
委任者 |
通話権限を他のZoom Phoneユーザーまたは共用エリアの電話機に割り当てるZoom Phoneユーザーのことを指します。各委任者には、最大15人の代理人を設定することができます。 |
代理人 |
委任者の代わりに電話に応答したり、発信したりするZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機のことを指します。各代理は最大15名の委任者に割り当てることができます。 |
共有回線 |
代理人が使用可能な、委任者に属する直通電話番号のことを指します。 |
代理通話を設定することで使用できるようになる機能を以下に記載いたします。
- 委任者は代理人の直通番号にアクセスできるようになるため、代理人は委任者に代わって通話に応答、発信ができるようになります。
- 共有回線のステータスは、委任者と代理人の両方に表示されます。
- 委任者と代理人は、通話を保留にしたり、お互いに転送することができます。
設定後は、Zoom デスクトップクライアント / モバイルアプリ、固定電話で代理通話を使用できるようになります。
前提条件
- 委任者と代理人にZoom Phoneのライセンスと通話プランが割り当てられている
- 委任ポリシー設定が有効になっている
目次
代理人を割り当てる方法
管理者権限をお持ちではない場合
自分の代理人のみ設定することができます。
- 委任者のZoom PhoneユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 画面左のメニューから「電話」を選択して、「設定」タブをクリックします。
下記「設定」画面が表示されます。
- 「代理&アシスタント」セクションで、「設定」をクリックします。
- ドロップダウンから「ユーザー」または「共用エリア」を選択して、代理人として割り当てるZoom Phoneユーザーまたは共有エリアの電話機を指定して、「招待」をクリックします。
注:委任者は、委任要求を受け入れる必要があります。
- 代理人が承諾後、「委任権限」や「プライバシー」の変更ができます。
項目名 | 説明 |
---|---|
電話をかける |
代理人は、委任者の直通電話番号を使って委任者に代わって電話を発信することができます。 |
通話に応答する |
代理人は、委任者に代わって電話に応答することができます。委任者の直通電話番号に電話が入ると、代理人に通知が送信されます。 |
保留通話に応答する | 通話を保留にして、代理人に通話に応答するように伝えることで、通話を代理人に転送することができます。 |
プライバシー |
保留コールへの応答、コールのリスニング、ウィスパリング、割り込み、引き継ぎなどが設定されている場合に、他のユーザーがこれらのアクションを行うのを防止することをメンバーに許可します。 |
さらに代理人を追加する場合は、「代理権限を以下に割り当てます」の横にある「追加」をクリックして、手順「4.」と「5.」を繰り返してください。
管理者権限をお持ちの場合
自分以外のZoom Phoneユーザーに対しても代理人を設定することができます。
- オーナーまたは管理者権限を持つユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 「管理者」>「電話システム管理」>「ユーザーとルーム」の順にクリックします。
下記「ユーザー」タブの画面が表示されます。
- 設定したいZoom Phoneユーザーの名前をクリックします。
- 「ユーザー設定」タブをクリックします。
下記「ユーザー設定」画面が表示されます。
- 「代理&アシスタント」セクションで、「設定」をクリックします。
- ドロップダウンから「ユーザー」または「共用エリア」を選択して、代理人として割り当てるZoom Phoneユーザーまたは共有エリアの電話機を指定して、「招待」をクリックします。
注:管理者の場合、関連付けられているZoom Phoneユーザーが委任設定を変更または削除できないようにするには、ロックボタンをクリックします。
管理者がユーザーをロックしようとしたときに保留中の招待がある場合は、ロックする前に保留中の招待を受け入れるか、自分で受け入れるようにユーザーに依頼する必要があります。
- 「委任権限」や「プライバシー」の変更ができます。
項目名 | 説明 |
---|---|
電話をかける |
代理人は、委任者の直通電話番号を使って委任者に代わって電話を発信することができます。 |
通話に応答する |
代理人は、委任者に代わって電話に応答することができます。委任者の直通電話番号に電話が入ると、代理人に通知が送信されます。 |
保留通話に応答する | 通話を保留にして、代理人に通話に応答するように伝えることで、通話を代理人に転送することができます。 |
プライバシー |
保留コールへの応答、コールのリスニング、ウィスパリング、割り込み、引き継ぎなどが設定されている場合に、他のユーザーがこれらのアクションを行うのを防止することをメンバーに許可します。 |
さらに代理人を追加する場合は、「代理権限を以下に割り当てます」の横にある「追加」をクリックして、手順「5.」と「6.」を繰り返してください。
委任リクエストを受け入れて委任者を表示する方法
委任者から代理リクエストを受け取りリクエストを承認すると、その委任者に代わって通話に応答、発信ができるようになります。
注:
- 「管理者」>「電話システム管理」>「ユーザーとルーム」から代理人を割り当てた場合は、本操作は不要です。上記の管理者権限をお持ちではない場合手順で代理人を割り当てた場合に本操作が必要です。
- 代理人は、ウェブポータルで自分の電話設定を表示すると、委任要求を受け入れるための通知を受け取ります。代理人がリクエストを受け入れるまで、保留中のラベルが表示されます。代理人が要求を受け入れると、代理人の名前と内線番号が「代理」箇所に表示されます。
- 共有エリアの電話を代理人として割り当てる場合、Zoom Phone管理者はウェブポータルにサインインし、「ユーザーとルーム」ページに移動して委任リクエストを受け入れる必要があります。
- 代理人にてZoomウェブポータルへサインインします。
- 画面左のメニューから「電話」を選択して、「設定」タブをクリックします。
下記「設定」画面が表示されます。
- 「代理&アシスタント」セクションで、「アシスタント対象」箇所の「承認」をクリックします。
- 「リクエストを承諾します」というダイアログが表示されます。
内容を確認し、「承認」をクリックします。
- 割り当てられている委任者と、付与されている「委任権限」が表示されます。
回線キーをカスタマイズする方法
複数の回線キーをサポートする固定電話を持つ委任者または代理人は、共有回線の順序とエイリアスをカスタマイズできます。
アカウント内のすべての委任者と代理人を表示する方法 (管理者)
アカウントのオーナーまたは管理者は、「委任権限」を持つすべてのZoom Phoneユーザーと、関連付けられている共有回線を表示できます。
- オーナーまたは管理者権限を持つユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 「管理者」>「電話システム管理」>「共有回線」の順にクリックします。
下記「共有ラインアピアランス」タブに組織内のすべての代理者と委任者のリストが、その割り当てられた権限とともに表示されます。
- 「詳細」をクリックすると、次の設定が表示されます。
項目名 説明 サイト
※複数のサイトがある場合にのみ表示されます。委任者の関連サイトが表示されます。
内線番号 委任者の内線番号が表示されます。
代理 - 代理権限を以下に割り当てます
- 「追加」から代理人を追加することができます。
- 閉じるボタン「×」をクリックして代理人を削除することができます。
- 委任権限
「委任権限」を変更できます。 - プライバシー
「プライバシー」の設定を変更できます。
- 代理権限を以下に割り当てます
参考
Zoomヘルプセンター 「Setting up call delegation」:
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/360032881731
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