概要
Zoom Phoneでは、共用エリア電話機、アナログ電話アダプター(ATA)、ウェブポータルの Zoom Phone専用ハードウェアを管理するための更新されたワークフローを導入しています。 詳細については、新しい共用エリア機能導入をご覧ください。
アカウントでこの機能を有効にしている場合は、この記事に沿って、共用エリアの定義方法、デバイスの割り当て方法、内線番号などの設定方法をご確認ください。
共用エリアは、複数の従業員が使用できるオフィス内の任意のエリアに設定できます。 例えば、組織にハイブリッドオフィス スペースがある場合、各ホテリング ステーションを共用エリアとして定義し、電話をこのエリアに割り当てて従業員が使用できるように設定することができます。
前提条件
- アカウントで有効な新しい共用エリア機能
- プロ、ビジネス、教育機関向け、またはエンタープライズアカウント
- オーナーまたは管理者権限
- 共用エリアを追加し、最小限の機能を使用するための共用エリアライセンス
- 自動受付、通話キューを使用するためのZoom Phone Pro以上のライセンス
- 追加、プロビジョニングされた認定デバイス
目次
共用エリアの設定を変更する
追加した共用エリア電話機の設定を編集する場合は、次の手順を実行します。
注:特定の電話機能を有効または無効にできるグローバル電話設定ポリシー設定もあります。
- オーナーまたは管理者権限を持つユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 「管理者」>「電話システム管理」>「ユーザーとルーム」の順にクリックします。
下記「ユーザーとルーム」画面が表示されます。
- 「共用エリア」タブをクリックます。
- 編集する共用エリアの表示名をクリックします。
次の情報とオプションが表示されます。
プロフィール タブ
項目名 | 説明 |
---|---|
表示名 |
共用エリアの名前の隣にある 「名前の変更」をクリックし、変更します。 |
サイト |
共用エリアが属しているサイトを表示します。 ドロップダウンメニューを使用して別のサイトを選択し、電話機を別のサイトに変更します。 |
パッケージ |
「割り当てる」をクリックして、発信通話パッケージを割り当てます。 割り当てられたパッケージの横にある「x」をクリックして割り当てを解除します。 |
内線番号 |
「編集」をクリックして、共用エリアに割り当てられた内線番号を変更します。 |
番号 ※パッケージを割り当てたときのみ表示されます。 |
「割り当てる」をクリックして、共用エリア電話機に直通番号を割り当てます。 |
発信の発信者 ID ※パッケージを割り当てたときのみ表示されます。 |
電話を発信するときに発信する発信者IDをドロップダウンメニューから選択します。 メインの自動受付に割り当てられた電話番号から選択できます。 |
国 / 地域 ※パッケージを割り当てたときのみ表示されます。 |
電話の緊急連絡先の国を表示します。 電話に使用できない予約済みの内線番号は、国によって決まり ます。 |
市外局番 ※パッケージを割り当てたときのみ表示されます。 |
発信ダイヤルの既定の市外局番を表示します。市外局番を追加している場合は「編集」をクリックして変更ができます。市外局番を追加していない場合は「設定」をクリックして追加ができます。 |
緊急連絡先 | 「編集」をクリックして、共有エリアの電話に割り当てられた緊急連絡先を編集します。複数のサイトがある場合は、サイトに割り当てられている任意の住所またはサイトのデフォルト住所を選択できます。 |
タイムゾーン | ドロップダウンメニューからタイムゾーンを選択して、共有エリアの電話に表示される時間を設定します。 |
部門 / コストセンター | 「設定」から部門またはコストセンターを編集します。 ※英語で記載されているサイトのため、サイトを日本語訳することをおすすめします。 |
コンテンツ保存先 | コンテンツの保存先を変更します。 |
ポリシータブ
ポリシー設定を利用すると、特定のZoom Phoneの機能を有効または無効にできます。
注:共用エリアは、ホットデスクを除き、共用エリア電話機と同じポリシー設定にアクセスできます。 特定のデバイスのホットデスクを有効 / 無効にするには、「設定」タブを使用します。
項目名 | 説明 |
---|---|
発信元IDを選択 |
電話を発信する際に、現在の内線が発信元IDを変更することを許可します。 |
ボイスメール |
ボイスメールへのアクセス、受信、共有を許可します。 |
音声メールのトランスクリプション | ユーザー、共用エリア、自動受付、コールキュー、および共有ライングループのボイスメール文字起こし機能を有効にします。 |
制限のあるコール/SMS 時間時間帯 | 内線またはユーザーが電話の受発信やSMS送信が行えない時間帯を決定めます。 制限された時間帯に、電話は「コールに応答がない場合」の設定に従います。 この時間帯でも緊急の受発信の電話は許可されます。 注:SMS設定はユーザーに対してのみ可能です。 |
許可されるコール/SMS ロケーション | 内線またはユーザーが電話の受発信や SMS 送信が行える場所を決めます。 内線またはユーザーが許可されたロケーション以外にいる場合は、電話は「コールに応答がない場合」の設定に従います。この場合でも、緊急の受発信の電話とSMS は許可されます。 注:SMS設定はユーザーに対してのみ可能です。 |
電話で音声メールをチェックする | 有効にすると、ユーザーはPINコードを使用して電話でボイスメールをチェックできます。 |
自動通話レコーディング | すべての着信電話と発信電話を自動的に記録します。 |
アドホック通話レコーディング |
現在の内線が通話をレコーディングしてクラウドに保存することを許可します。 |
国際電話 | 通話プランに含まれていない国際コールを発信することを現在の内線に許可します。 |
設定タブ
注:カスタム時間を設定した後、これらの時間帯の着信コールのルーティング方法をカスタマイズできます。
- 営業時間
中項目名 | 小項目名 | 説明 |
---|---|---|
- |
- |
「編集」をクリックして、電話に応対する時間帯を変更できます。 時間を手動で入力することで、10分単位で営業時間を設定することもできます(例: 午後11:10)。 |
デバイスを鳴らす | - |
着信音を有効または無効にします。 |
リング期間 | - |
「デバイスを鳴らす」を有効にした場合、下記の「通話に応答がない場合」の設定で指定した通りに通話が処理されるまでの着信の最大持続時間を設定します。 |
通話に応答がない場合 | - |
未応答の電話が指定の時間に処理される方法を選択します。 |
音声メールへ転送してください | ボイスメールへ転送します。 | |
メッセージを再生してから切断してください |
発信者に挨拶メッセージを流し、電話を切ります。 「挨拶メッセージ」の「編集」をクリックして、カスタムのオーディオを選択、レコーディング、アップロードします。 |
|
切断 | メッセージを流さず電話を切断します。 | |
別の内線に転送 |
アカウントの別の内線番号に電話を転送します。 |
|
外部連絡先に転送 |
アカウントに外部ユーザーの電話帳がある場合、外部の連絡先に通話をルーティングできます。 |
- 非営業時間
営業時間を設定した場合、非営業時間の通話を転送する方法をカスタマイズできます。
中項目名 | 小項目名 | 説明 |
---|---|---|
デバイスを鳴らす |
- |
着信音を有効または無効にします。 |
通話に応答がない場合 | - |
未応答の電話が指定の時間に処理される方法を選択します。 |
音声メールへ転送してください | ボイスメールへ転送します。 | |
メッセージを再生してから切断してください |
発信者に挨拶メッセージを流し、電話を切ります。 「挨拶メッセージ」の「編集」をクリックして、カスタムのオーディオを選択、レコーディング、アップロードします。 |
|
切断 | メッセージを流さず電話を切断します。 | |
別の内線に転送 | アカウントの別の内線番号に電話を転送します。 | |
外部連絡先に転送 |
アカウントに外部ユーザーの電話帳がある場合、外部の連絡先に通話をルーティングできます。 |
- 休日設定
中項目名 | 小項目名 | 説明 |
---|---|---|
- | - |
「管理」をクリックして、特定の曜日と時間を休日として指定します。 |
デバイスを鳴らす | - |
着信音を有効または無効にします。 |
通話に応答がない場合 | - |
未応答の電話が指定の時間に処理される方法を選択します。 |
音声メールへ転送してください | ボイスメールへ転送します。 | |
メッセージを再生してから切断してください |
発信者に挨拶メッセージを流し、電話を切ります。 「挨拶メッセージ」の「編集」をクリックして、カスタムのオーディオを選択、レコーディング、アップロードます。 |
|
切断 | メッセージを流さず電話を切断します。 | |
別の内線に転送 | アカウントの別の内線番号に電話を転送します。 | |
外部連絡先に転送 |
アカウントに外部ユーザーの電話帳がある場合、外部の連絡先に通話をルーティングできます。 |
大項目名 | 中項目名 | 説明 |
---|---|---|
キーとポジション |
- |
ラインキー設定を変更します。 |
卓上電話機 | - | 共用エリアに卓上電話(デスクフォン)またはアナログ電話アダプタ(ATA)を追加します。 |
PINコード | - | ボイスメールのアクセス、ホットデスキング、卓上電話のロック解除、許可が必要な宛先へのコールなどに使用されるPINコードを設定します。 |
Zoom phone専用ハードウェア | - | Zoom Phone専用ハードウェアを共用エリアに追加します。 |
カレンダー(オプション) |
カレンダーリソースを追加します。 |
|
ロケーション(任意) | 専用ハードウェアをワークスペースに割り当てます。 | |
ブロックルール | - |
外線通話をブロックするためのルールを設定します。 |
ボイスメールタブ
共用エリアのボイスメールが「ボイスメール」タブから確認ができます。
コールキューに共用エリア電話機を追加する方法
共用エリア電話機をコールキューのメンバーとなるように追加できます。
- オーナーまたは管理者権限を持つユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 「管理者」>「電話システム管理」>「コールキュー」の順にクリックします。
下記「コールキュー」画面が表示されます。
- 電話機を追加したいコールキューの名前をクリックします。
- 「メンバー」箇所で、「表示または編集」 をクリックします。
- [追加] をクリックします。
- 「共用エリア」タブをクリックします。
- 共用エリア電話機を選択し、「OK」をクリックします。
自動受付に共用エリアを追加する方法
自動受付の営業時間または営業時間外に、共用エリア電話機に転送できます。
- オーナーまたは管理者権限を持つユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 「管理者」>「電話システム管理」>「自動受付」の順にクリックします。
下記「自動受付」画面が表示されます。
- 電話機を追加したい自動受付の名前をクリックします。
- 「営業時間」または「非営業時間」の箇所で、「ルート先」の横にある「編集」をクリックします。
- 営業時間
- 非営業時間
- 営業時間
- 「ルーティングオプション」画面が表示されます。
「ルート先」箇所を「共用エリア」に設定し、追加する共用エリアの名前を選択します。
- 「OK」をクリックします。
IVRに共用エリアを追加する方法
IVRシステムがある場合は、発信者が共用エリアに転送するためのIVRメニューオプションを提供できます。
- オーナーまたは管理者権限を持つユーザーでZoomウェブポータルへサインインします。
- 「管理者」>「電話システム管理」>「自動受付」の順にクリックします。
下記「自動受付」画面が表示されます。
- 電話を追加するIVRを使用しているa href="/hc/ja/articles/15900300502425" target="_blank" rel="noopener noreferrer">自動受付の名前をクリックします。
注:自動受付がない場合はIVRを設定します。
- 「営業時間」または「非営業時間」の箇所で「自動音声応答システム(IVR)」の下にある「編集」 をクリックします。
- 営業時間
- 非営業時間
- 営業時間
- キーの横にある「編集」をクリックします。
- 「キーを設定」画面が表示されます。
「アクション」箇所で「共用エリア」を選択します。
「ターゲット」箇所で追加する共用エリアの名前を選択します。 - 「保存」をクリックします。
参考
Zoomヘルプセンター「Managing Common Areas (New Common Area Experience)」:
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/6211638392589
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