概要
アカウントオーナーと管理者は、外部連絡先の共有ディレクトリを作成できます。 共有ディレクトリには、電話ユーザーが Zoom デスクトップ クライアントまたはモバイル アプリを使用してアクセスできます。 外部連絡先は、「連絡先」タブの 「すべての連絡先」セクションにある連絡先グループ [インポートされた連絡先] に表示されます。
ディレクトリを作成するときに、Zoom Phoneユーザーが外部の連絡先と通信できるように、サードパーティの PBX プロバイダーを指定できます。
この機能は、次のようなシナリオで役立ちます。
- 多数のユーザーをZoom Phoneに移行する場合、一部のユーザーを移行してから、移行を待っている連絡先をインポートできます。
- 組織では、サードパーティの電話サービスを使用する電話連絡先が必要です。 たとえば、組織にサードパーティのコールセンターがある場合、従業員がサードパーティのエージェントに簡単に連絡できるように連絡先をインポートできます。
注意:
- この機能は、固定電話で内部連絡先ディレクトリを表示することとは異なります。 詳細については、固定電話の機能のリストをご覧ください。
- 電話ユーザーは、プロビジョニングされた固定電話の共有ディレクトリにアクセスできません。 詳細については、制限事項をご覧ください。
目次
前提条件
- プロ、ビジネス、または教育アカウント
- アカウント管理者または管理権限を有していること
- Zoom Phoneのライセンス
制限事項
共有ディレクトリを作成する前に、次の制限事項に注意してください。
- アカウントが BYOP を使用していない場合、連絡先の名前 (CSV ファイルで指定されたもの) は通話履歴またはボイスメール ログに表示されません。 アカウントがBYOPを使用している場合、連絡先名が表示されます。
- 電話ユーザーは、「電話」タブ(デスクトップクライアントまたはモバイルアプリ)のダイヤルパッドの上にある検索フィールドを使用して連絡先に電話をかけることができます。
連絡先の追加方法
次の手順に従って、連絡先を一度に 1 つずつ追加します。
- Zoom Web ポータルにサインインします。
- ナビゲーション メニューで、「電話システム管理」>「会社情報」の順にクリックします。
- ページ上部の 「アカウント設定」をクリックします。
- 「外部連絡先」タブをクリックします。
- 「追加」をクリックします。
- 連絡先フィールドを指定します。各項目については連絡先フィールドの定義を参照ください。
CSVファイルを利用して一括で登録する
CSV ファイルをインポートすると、複数の連絡先を一度に作成できます。
CSVファイル作成方法
- Zoom Web ポータルにサインインします。
- ナビゲーション メニューで、「電話システム管理」>「会社情報」の順にクリックします。
- ページ上部の 「アカウント設定」 をクリックします。
- 「外部連絡先」タブをクリックします。
- 「インポート」をクリックします。
- 「CSV サンプル」 をクリックします。
- csvサンプルの説明が表示されるので確認の上、「ダウンロード」をクリックして、「external_contacts_template_20xx-xx-xx.csv」(xxは日付)というファイル名のcsvファイルをダウンロードしてください。
- Microsoft Excel等のソフトウェアを使用してそのcsvサンプルを開きます。
- 連絡先フィールドを使用して CSV サンプルを入力してください。
CSVファイルインポート方法
- Zoom Web ポータルにサインインします。
- ナビゲーション メニューで、「電話システム管理」>「会社情報」の順にクリックします。
- ページ上部の 「アカウント設定」 をクリックします。
- 「外部連絡先」 タブをクリックします。
- 「インポート」をクリックします。
- 「CSV をアップロード」をクリックし、作成したCSV ファイルを選択してアップロードしてください。
連絡先フィールドの定義
共有ディレクトリの連絡先を作成するときに、次の情報を指定できます。
- ID:新しい連絡先をインポートする際は、固有の識別子を提供してください。可能な場合は、元のシステムのプライマリキーを使用することを推奨します。SIP グループがない場合は、このフィールドを空白のままにしてください。 Zoom が自動的に連番を ID として割り当てます。SIP グループがある場合は、元の電話システムの主キーを使用します。
既存の連絡先を更新するために再度インポートする際は、連絡先IDを変更しないでください。 - 名前 (必須):ユーザー名または内線の表示名。これは他の電話ユーザーにも表示されます。
- メール:メールアドレス。 これは他の電話ユーザーにも表示されます。
- 内線番号:元のシステムの内線番号。Zoom Phoneの既存のものと内線番号が複製しないようにしてください。
- 電話番号:電話番号は E.164形式にフォーマットにする必須があります。複数の電話番号をコンマで区切ってください。内線番号が提供されていない場合は、電話番号のフィールドが必須です。
E.164形式とは、「+」から始まる最大15桁の10進数字列で、国際的に一意な電話番号体系として規定されています。E.164 形式には国コード、市外局番、電話番号が含まれます (スペースやダッシュを使用する必要はありません)。たとえば、日本国内の電話番号を例として、03-1234-5678という電話番号をE.164形式にすると、日本の国コード「81」を足し、市外局番「03」の「0」 をとって「3」とし「+81312345678」となります。
<Microsoft ExcelでE.164形式の値を入力する方法>
Microsoft ExcelでE.164形式の値を入力すると、入力値を数値として認識し「+」の記号が省かれる場合があります。そのため、該当セルをテキストとして認識するように書式設定する必要があります。
電話番号を入力するセルを選択し、「ホーム」 タブの数値の書式ボックスでデフォルト「標準」と設定されているので、下向き矢印をクリック しプルダウンメニューが表示されたら、「文字列」を選択してください。
- 説明:このユーザーあるいは連絡先について簡単に説明してください。
- ルーティングパス:連絡先への通話がPSTN経由でルーティングされている場合は、"PSTN"を入力してください。SIPトランキングを利用するお客様の場合、連絡先をSIPグループに割り当てて、通話のルーティングパスを定義できます。外部の連絡先をインポートする前に、SIPグループを事前定義することを推奨します。ルーティングパスを今指定しない場合は、このフィールドは空欄のままにしてください。通話はルーティング ルールに従ってルーティングされます。
- 自動通話レコーディング対応:通話が自動的にレコーディングされる場合、「はい」と入力します。レコーディングが不明であるかオフになっている場合、空白のままにします。
共有ディレクトリの使い方
管理者と電話ユーザーは、外部連絡先の共有ディレクトリを利用する次の機能を使用できます。
管理者
- 電話ユーザーのコールハンドリング設定をカスタマイズして、着信通話を共有ディレクトリで登録した外部連絡先に転送することができます。
- 自動受付、コールキュー、共有回ライングループの設定をカスタマイズして、着信通話を共有ディレクトリで登録した外部連絡先に転送することができます。
Phoneユーザー
- 「電話」 タブ(Zoom デスクトップ クライアントまたはモバイル アプリ)で連絡先の名前、内線番号、直通番号を検索するか、サポートされている固定電話から、共有ディレクトリ内の外部連絡先に電話をかけます。
- 共有ディレクトリ内の連絡先に通話を転送します。
- 通話処理設定をカスタマイズして、着信通話を外部の連絡先に転送します。
SIPグループ(オプション)の追加方法
注意:グループを作成するには、Zoom に連絡して SIP グループを有効にし、アカウントの SIP トランクを設定する必要があります。
SIP グループを作成することで、サードパーティのプロバイダーを構成できます。 これにより、Zoom Phone ユーザーは、サードパーティのプロバイダーを使用して、インポートされた連絡先に電話をかけることができます。
- Zoom Web ポータルにサインインします。
- ナビゲーション メニューで、「電話システム管理」>「会社情報」の順にクリックします。
- ページ上部の 「アカウント設定」をクリックします。
- 「ルーティング」セクションまで下にスクロールします。
- 「SIP グループ」 の「管理」をクリックします。
- 「追加」 をクリックします。
- 次の情報を入力して「保存」をクリックします。
- 表示名:SIP グループの表示名を入力します。
- ルートグループ:発信通話に使用する SIP トランクを選択します。
- 説明 (オプション):グループを識別するのに役立つ簡単な説明を入力します。
参考
Zoomヘルプセンター「Managing the main company number and caller ID」:https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/360037050092
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